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interview01
ayaka fujiwara

“ お客様が帰って来てくれる喜び ”

2013年4月入社
Manager / Wedding Planner
ブライダル業界に興味を持ったきっかけは覚えていますか。
私はブライダルの専門学校ではなく文系の大学に通っていたので、きっかけとなったのはホテルでのアルバイトです。
大学入学を機に地元の香川を離れて神戸で一人暮らしをはじめたのですが、当時は寂しさもあり毎週末実家に帰っていました(笑)。そんな私の様子を見かねて、アルバイト先は安心できるところを両親が探してくれたんです。そこで紹介してもらったのが神戸の有名ホテルでした。
ホテルでのアルバイトは楽しかったですが、第一印象は「なんだかすごい世界だな」と感じました。フロントや宴会サービス、朝食などいろいろな部門を経験させていただいたのですが、中でも婚礼やディナーショーを担当する宴会サービスの先輩方がいい意味で厳しかったのです。はじめてだからということは全く関係なく、サービスを担保するうえで厳しい言葉をかけられることもありました。ですが、「始めたことは簡単に辞めるな」という父から教えと、元々負けず嫌いだったこともあり、どれだけ厳しくても大学の4年間はあきらめずにやり遂げました。
さらに、就活を始める3年生の頃には他のホテルの内部も知りたくなって、他にもいくつかアルバイトを掛け持ちしていたんです。振り返れば、当時のサービス業の厳しさを学んだ4年間でしたね。
様々なホテルを経験された中で、ハンター迎賓館に入社した経緯は何だったんでしょうか。
アルバイトを通して厳しい世界だと感じたものの「人と接することが好き」という気持ちは変わらず「就職先はサービス業にしよう」と自分の中で1つの軸になっていました。「せっかくここまで頑張ってきたのに、大学の4年間では中途半端だな、もっと極めたいな」という思いからも、他の業界は考えなかったですね。
ハンター迎賓館を知ったきっかけは、アルバイト先のホテルで出会ったお客様からのアドバイスでした。祖母が日本舞踊や茶道の先生で、私も幼い頃から日本文化を身近に感じていたこともあり、「日本文化や和のテイストも向いているのでは」とハンター迎賓館をご紹介くださったんです。
その後、面接を受けたのがもう3月31日だったのですが「4月からおいで」とあたたかく迎えていただきました。
入社11年目の今、これまでを振り返ってみていかがですか。
入社半年頃からウェディングプランナーとして一人で月に4〜6件ほどを担当していました。繁忙期に入ると、どれだけ事前に確認していてもすべてを完璧にこなすことは難しく、恥ずかしながらお客様からお怒りのご連絡をいただくことも少なくありませんでした。少なからず業界に憧れを持って入社しましたが「ただがむしゃらに目の前の仕事をこなすことで精一杯」という期間が6〜10年くらい前までは続きました。
当時は業界全体として人が足りていなかったのでどこの式場も同じような状態だったと思います。
そんな激務の中でも辞めなかったのは、父に相談した際に「少なくとも3年は頑張りなさい」と言われていたからです。働き始めて2年目くらいには「5年は続けなさい」に変わっていたんですよ。知らない間に3年から5年に伸びていてびっくりしました(笑)。
ここまで入社後の苦労したお話をしてきましたが、今では件数を目標にするのではなく「スタッフには大好きなブライダルに気持ちの余裕を持って関わってほしい」というオーナーの方針転換もあり、1日1組のお客様に時間をかけてしっかりと向き合える環境なので安心してくださいね。
マネージャーになる前は「藤原さんに担当してもらって良かった」とお客様に言っていただくことが何より嬉しかった私ですが、今では入社から11年が経ちすこしづつ自分の感情にも変化を感じています。最近は新規のお客様を引き継いだ後、後輩スタッフがお客様から感謝されているのを見かけると、とっても嬉しい気持ちになります。
ハンター迎賓館の好きなところはありますか。
ハンターの好きなところは、お客様が帰って来てくださることです。
毎年クリスマスのイベントをしているのですが、いつもお客様でいっぱいになるんです。別の会場さんはなかなか席が埋まらず関係者で埋めることもあるようですが、ハンターではここで結婚式をあげてくださったお客様で満席になります。有り難いことに、私が入社する前からのお客様もいらっしゃるんですよ。毎年お会いできることも嬉しいですし、何より大切な記念日に携われている実感が湧くのでこの仕事を続けていて良かったなと感じる瞬間でもあります。
もちろん悔しい思いをした経験や至らずで申し訳ないなと感じる婚礼もありますが、今でも続けているこのイベントでこんなにもたくさんの方に喜んでいただけるのならば、これからも頑張りたいなと思えますね。このイベントのおかげで、毎年とても良い気持ちで新年を迎えることができています。
今後のハンター迎賓館についてはどうお考えですか。
件数を目標にするのではなく1組1組のお客様と丁寧に向き合うことは、これからも1番大切にしていきたいと思っています。
最近、婚姻件数が90年ぶりに50万組を割ったというニュースが出ていましたが、今は婚姻件数の半数が結婚式をあげたらいいかなという時代です。大きな会社は結婚式をしない層にどうアプローチをするかを検討されていますが、私たちは結婚式をする方を増やしたいとは思っていません。
ただ、私自身子どもを持つ親の立場になってからは、「なあなあで結婚はしてほしくはないな」と思うようになりました。家族だけの少人数でも人生の大きな節目として結婚式をあげたほうが良いのではないかなと感じます。なので、SNSで見かける誰かの真似ではなく、もっと本質を大事にされる方に響くようなアプローチをして末永く続けていきたいと思っています。
また、女性スタッフが多い職場なので、結婚・出産後にも長く働きやすいように、育休・産休などは一人ひとりと話し合いながらバックアップする体制を整えていっています。
そして、2024年秋にはハンター直営の衣裳店も完成します。式場としては20年目を迎え、すこしずつハンターらしさを見いだせているところです。今後もお客様1組1組に寄り添い、婚礼に関わるすべての質をあげていく努力を続けていきたいと思います。
My favorite place
和室です。とても落ち着く空間なので、ここでごろごろしたら気持ちよさそうですよね。